[ドバイ/エルサレム 25日 ロイター] - アラブ首長国連邦(UAE)のボワルディ国防担当相とイスラエルのガンツ国防相は25日、電話会談を開き、意思疎通を強化する必要性で一致した。両国は今月13日に国交正常化を発表したばかりで、安全保障分野で協力する可能性も示唆された。

UAE国営の首長国通信(WAM)によると、両氏は10分間に及んだ会談で「両国と地域全体の利益のために」意思疎通を強化する必要性について協議。

ガンツ氏側は、「開かれた対話チャンネルの維持」で両氏が合意したとしたと発表。「われわれは重要な安全保障上の利益を共有しており、協力は地域の安定を強める」とした。

両国の国交正常化合意を受け、米国が最新鋭ステルス戦闘機「F35」などをUAEに売却するとの観測が強まっている。

イスラエルの国防担当の当局者は、同国は米国によるUAEへのF35売却に断固として反対だが、ネタニヤフ政権はイスラエルによるUAEへの防衛装備品輸出の余地を広げることに深い関心があると明らかにした。

防衛業界筋によると、イスラエルはインターネットや監視の分野のセキュリティー製品をUAEに売却したことがある。トロント大学シチズンラボの研究では、イスラエルのNSOグループによるスパイウエア技術とUAEの政治分野での監視との関連が指摘されている。