【スタンフォード】コロナ禍こそ、オープンイノベーションのチャンス
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リーマンショックとの違い、ペインポイントの変化…それをいかに最先端で感じるか。駐在員も引き揚げようとか、どうせ在宅勤務だったら遠隔でいいのではという話になる企業もありそうな中、「いまこそエースたちをシリコンバレーやイノベーション部門に送り込み、土を耕させ、新しい芽を植えさせる時期」と。チャンスが転がっているのはシリコンバレーに限らないとは思いますが、とてもわかりやすく興味深いインタビューでした。
>「本質的な価値の作り方」が否定されたわけではありません。スタートアップがテクノロジーを使って深いペインポイントを解決する、という手法は影響を受けていません。(中略)これまで優良なスタートアップが提供してきた価値が不要になるケースはあります。しかし、それはコロナショックで人々の生活が変わり、「ペインポイントが何なのか」が急速に変化したのであって、「価値の作り方」に問題が生じたわけではありません。
>自動化を進めることによって、これまでだと労働者側にも雇用が失われるという抵抗がありましたが、いまは逆です。「健康を失うリスクは取りたくない。できるだけ自動化して、人が密集する職場はなくしてほしい」
>このシリコンバレーでの新しい社会のあり方が見えない日本企業は、大きな機会損失をするかもしれません。幸いにも日本での感染者数、死者数が低かったことが理由で、シリコンバレー側とペインポイントを共有できておらず、見えていない機会が増えたというのは何とも皮肉なことです。これからはシリコンバレーに置いている駐在員の役割や情報源などが一層大事になっていくでしょう。「幸いにも日本での感染者数、死者数が低かったことが理由で、シリコンバレー側とペインポイントを共有できておらず、見えていない機会が増えたというのは何とも皮肉なことです」
今回のパンデミックで欧米の価値観は全く変わることが予想されます。そして、これから先の市場を握るのは、そのコロナ後の価値観に呼応した製品をリリースできた企業でしょう。
日本はコロナの被害が少なく、それがゆえに変革の重要性が理解できずこれまでのあり方を維持しようとしています。ここで変われなければ平成の30年がこれからも続くことになってしまうのかもしれません。良い記事なのにPickされないので拾い上げる。
以下まとめ。
・コロナによって、本質的な価値の作り方が変わったわけではない
・ただし、コロナによってペインポイントが大きく変わってきている
・シリコンバレーでは企業によっては2021年夏までWFH
・日本企業はこの状況をきちんと見据えて駐在員の活用を考える必要がある
・危機にこそ、新規事業開発を推進すべき
・日本企業の強みは、短期ではなく長期で経営できる点だが、新規事業やイノベーションにおいては、短期的なROI(投資利益率)を追いかけてしまう傾向。
・現場からもこういった感覚をトップに提言していくべき。