[マニラ 18日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)は18日、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)は20─40代が主導してきており、多くが無症状感染者で自身の感染に気付いていないと警告した。

WHO幹部は今月、若年層の感染者の割合が世界的に増加してきていると指摘。医療体制が不十分な人口密集地に住む高齢者や持病を持つ人々に対するリスクになっているとした。

新型コロナウイルスの感染者は増加を続けており、ロイターの集計によると、感染者の累計は世界で約2200万人、死者は77万人超に上っている。

ベトナムなど、いったんは新型コロナの封じ込めに成功したとみられていた地域でも再び感染拡大が報告されている。

これについてWHOの葛西健・西太平洋地域事務局長は「現在我々が目にしている状況は単なる感染再拡大ではない。アジア太平洋地域でパンデミックが新たな段階に入った兆候だとみている」との認識を示した。

また葛西氏によると、新型コロナウイルスは変異体が観測されているものの「比較的安定している」という。