見限られた日米の名門 アパレル大量閉店時代
日本経済新聞
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自分のマーケットバリューを見誤ると致命傷になるというケーススタディ。
> 『東京地裁に民事再生法の適用を申請し、事実上破綻した5月15日の直後。前会長の北畑稔はワールド社長の上山健二(現会長)に電話をかけた。「レナウンの面倒を見てもらえませんか」
北畑はスポンサーがすぐに見つかると楽観視していた。自分たちは100年超の歴史を誇る名門アパレルだ――。スポンサー候補には全てのブランドと雇用の維持が前提と伝えたが、その自信と世間の評価には大きな開きがあった。
かつて20~40代の憧れだった紳士服「ダーバン」やインターメッツォ、シンプルライフの主要顧客は60代になった。ブランド力が落ちる中、強気な価格設定も変わらなかった。「今のレナウンを引き受けるのは難しいな」。こう周囲に漏らした上山は申し出を断った。』「もう何年も買っていない」「在宅勤務でもうスーツはいらないよ」。SNS(交流サイト)には突き放すような書き込みが並んだ。
コロナ禍以降の自己表現は「いかにネットで映えるか」が標準になっていくのではないでしょうか。スーツやメイクではなくアプリやカメラで「盛る」。
就活生は良いスーツやトレンチコートではなく卓上のLEDライトを買った方が内定に結び付きやすくなる。そんな時代が来るのかもしれません。