[17日 ロイター] - 全米住宅建設業者協会(NAHB)が17日に発表した8月のNAHB/ウエルズ・ファーゴ住宅建設業者指数は78と、前月から6ポイント上昇し、1998年に付けた過去最高に並んだ。ロイターのエコノミスト予想は73だった。新型コロナウイルス禍の中、住宅ローン金利の低下に伴い郊外物件への需要が大幅に拡大した。

向こう6カ月間の住宅販売予測指数も78と、前月から3ポイント上昇した。

全米住宅建設業者協会(NAHB)のチーフエコノミスト、ロバート・ディーツ氏は「コロナ禍において住宅市場は明るい材料の一つ」とした上で、住宅建設業者の信頼感が夏場にかけて大幅に上向いていることから、今年の一戸建て住宅着工は落ち込みが小幅にとどまるとの見通しを示した。

また「低金利に加え、新型コロナ禍で郊外物件への需要シフトが顕著に見られる」とした。

ただ、米抵当銀行協会によると、第2・四半期の住宅ローン滞納率は第1・四半期の約4%から8.2%に上昇し、過去最大の拡大になった。

また、多くの初回購入者や低所得者が利用する連邦住宅局による住宅ローンでは、滞納率が約16%に急上昇し、40年以上前の調査開始以来最悪になった。

*内容を追加しました。