[ニューデリー 15日 ロイター] - インドのモディ首相は15日、科学者から承認が出次第、国内で新型コロナウイルスのワクチンを大量生産する準備が整っていると語った。また、国民のあらゆる医療データをデジタル化して管理する計画も発表した。

15日の独立記念日に演説した。演説は新型コロナの感染予防のため例年よりも小規模で行われた。モディ氏は政権の優先課題として、国民の健康と経済的自立を掲げた。

モディ氏は「国内では、3つの新型コロナワクチンの治験が行われている」と述べ「大量生産体制と共に、最短時間で全ての国民んにワクチンを供給するための指針が用意されている」と強調した。

国民の健康診断や病気、服用薬などの情報をID番号で管理する「ナショナル・デジタル・ヘルス・ミッション」計画を始動するとし、医療機関の予約や内金の入金、書類手続きなどをスムーズに実施できるようにすると説明した。

関係が悪化する中国には直接言及することはせず、インドの主権は最も重要だと強調し、主権を脅かそうとする国には、インド軍が同じような方法で対応したと語った。

さらに、国際的な影響力を高めるためインドの経済力拡大が重要だとし、輸入を削減し、付加価値製品の輸出を拡大する必要があると強調した。