[ワシントン 14日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)が14日に発表した7月の鉱工業生産統計は、製造業生産が3.4%増加し、前月の7.4%から伸びが継続した。自動車などの生産が好調だった。

市場予想は3.0%増だった。製造業生産は過去3カ月間伸びているものの、引き続き新型コロナウイルス禍前の水準を8%下回っている。

コロナ禍に伴い原油価格が値下がりする中、石油生産業者による掘削・探査用機器への支出が減少。企業の設備投資は5四半期連続で減少しており、2016年以降で最長となる。

部門別の生産では、自動車・部品が7月に28.3%増加。前月は118.3%急増していた。機械、コンピューター・電子製品、電気機器・家電などが伸びた。

公益は3.3%増、鉱業は0.8%増。全体の鉱工業生産は3.0%増加し、前月の5.7%から伸びが続いた。

企業がどれだけ資源をフル活用しているかを示す稼働率は、製造業が2.3%ポイント上昇し69.2%。全体では70.6%と2.1%ポイント上昇したが、1972年─2019年の平均と比べると9.2%ポイント下回っている。