[12日 ロイター] - 米交流サイト大手・フェイスブック<FB.O>と動画・写真共有のスナップチャットを運営する米スナップ<SNAP.N>は、個別に動画アプリ「ダブスマッシュ(Dubsmash)」の買収に向けた協議をこれまでに行った。米ITニュースサイト「ジ・インフォメーション」が12日に報じた。

ただ、両社とも、現在は協議を行っていないという。

スナップの広報担当者は「ダブスマッシュを高く評価するが、積極的な買収交渉は行っていない」とコメントした。

ダブスマッシュからコメントは得られていない。フェイスブックは市場での憶測についてコメントしないとした。

ダブスマッシュと競合する短編動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」を巡っては、米マイクロソフト<MSFT.O>が米国事業の買収で協議を進めており、トランプ米大統領は合意が成立しなければ9月15日付で運営を禁止すると表明している。親会社である中国の北京字節跳動科技(バイトダンス)との取引も禁止される。

ジ・インフォメーションが関係者の話として報じたところによると、ダブスマッシュはここ数週間でフェイスブックとスナップの双方から買収の打診を受けた。数億ドルの買収額についても協議されたという。

フェイスブックは、写真共有アプリのインスタグラムや対話アプリのワッツアップなど過去の買収案件を巡り反トラスト法(独占禁止法)の観点から調査を受けている。