[10日 ロイター] - 中国の音楽配信サービス、テンセント・ミュージック・エンターテインメント・グループ<TME.N>が10日に発表した第2・四半期決算は、売上高が約18%増加し、市場予想を上回った。新型コロナウイルス感染予防対策のロックダウン(都市封鎖)期間中に楽曲配信サービスの有料コンテンツを拡充したことで、有料会員が50%以上増えた。

株価は引け後の時間外取引で2.4%上昇した。

米国に上場する中国企業にとっては、米中政府の対立激化が影を落としている。米政権当局者は先週、会計監査基準を満たさない中国企業の上場廃止案について提言を行った。

テンセント・ミュージックの最高戦略責任者トニー・イップ氏は決算発表後のアナリスト向け会見で、こうした提言への対応計画を立てているかとの質問に対し、自社の上場廃止の可能性を論じるのは時期尚早との認識を示した。

同社は中国のインターネット大手、騰訊控股(テンセント)<0700.HK>の子会社で、ニューヨーク市場での株価時価総額は約260億ドル。

第2・四半期の売上高は17.5%増の69億3000万元(9億9553万ドル)で、リフィニティブのアナリスト予想(68億5000万元)を上回った。

楽曲配信サービスの有料会員は52%増の4710万人。同社によると、四半期の有料会員数の伸びとしては過去最大となった。

有料会員1人当たりの月間平均売上高は、8.1%増の9.3元だった。

株主帰属の純利益は9億3900元(1億3489万ドル)と、前年同期の9億2700万元から1.3%増えた。

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