[10日 ロイター] - 米バイオ医薬品企業のオメロスは10日、内皮細胞の損傷を標的とするモノクローナル抗体「ナルソプリマブ」を使用した試験で、新型コロナウイルス感染で急性呼吸窮迫症候群(ARDS)を発症した患者6人が回復し、退院したと発表した。

現在、ナルソプリマブの大量生産加速に向けた資金調達を巡り、米政府と協議中という。

オメロスによると、6人の患者には全員基礎疾患があり、人工呼吸器が必要な状態だった。今回の小規模試験はイタリアのベルガモで行われ、コンパッショネート(例外的)使用プログラムが適用された。

オメロスは米政府との協議の詳細について明らかにしていない。ロイターのコメント要請にも現時点で応じていない。

株価は一時80%高の25.46ドルと2年ぶりの高値を付けた。