[ワシントン 10日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)は10日、今年の銀行ストレステスト(健全性審査)の対象となった各行に維持を要請する自己資本比率を発表した。10月1日付で適用する。

今回のストレステストは、新型コロナウイルス感染拡大による大規模な資本喪失に耐えられるかについても審査。FRBが要請した自己資本比率は、米ゴールドマン・サックス<GS.N>が13.7%、米モルガン・スタンレー<MS.N>が13.4%と、対象行34行の中で最も高かった。

FRBは今回、各行の自己資本比率を算出するにあたり、最低要件の4.5%に新たな「ストレス・キャピタル・バッファー」を加算。同バッファーは著しい景気悪化への耐性に基づいて算出され、ドイツ銀行<DBKGn.DE>の米事業が7.8%と最も高かった。

このほか、金融システムで重要な役割を果たしている大手行に加算される自己資本比率の上乗せ分は、米JPモルガン・チェース<JPM.N>が1─3.5%に設定された。