電気自動車用バッテリー企業『ノースボルト』社CEOインタビュー【パート3】~低排出の優位性、プロダクトミックスと製品戦略~
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注目のコメント
ノースボルトは迷走中といった感じですね。CEOが動向一般について話すということは、
→自らの結論・見解が定まっていない
→分析も一般的にとどまる
→自社がいざ立ち戻る戦略がブレている
ということなんだと思います。一般論として。
つまり、話し過ぎている割には中身の無い記事です。業界分析をするのに最低限知っておくべき情報は伺えますが。インタビューアーの方が、バッテリー製造についての問題認識を整理されてます。
元々ピーター・カールソンは半導体企業での調達が専門で、テスラに入ったあとで袂を分かって、バッテリーファウンドリを作る野心を持ってノースボルトを立ち上げたはず。
一方で日本のセルメーカーが製造プロセスへ投資を躊躇しています。儲からないにも関わらず投資競争のチキンゲームと化しているからです。
そんな中セル製造に集中するのだとしたら、
・限界費用が最安値
・サプライチェーン排出量が最小
・SCOPE3データの管理コストも最小
・電気代も割安
といった製造工程の具体的なメリットを掲げられなければ、なりません。
つまり、ビジョンのアイデアが陳腐だったことが露呈して、なぜバッテリー業界の製造プロセスに着目して投資するのか?そのリターンを回収する方法は?といった質問には答えられない状況と言っているようなもので、しかもそれはその通り。
製造工程に対する回答を現時点で持っているのは、24M Technologiesです。日立も京セラもクレイバッテリー(半固体電池)の製造に乗っかっています。
ただし24Mも製造投資の回収方法については特に何も明言してません。理由は、前後の工程である研究開発や調達と組み込み製品製造や応用サービスが固まっていないからだと推測されます。
つまりアナロジーとして半導体と比較するよりは、超電導デバイスなどの方が、現在のセル製造の状況は近く、先ずは普及を目的に公的資金を活用するか(CATL)、もしくは次世代製品をいち早く量産に持っていくか(24M)、模索するか(NorthVolt)の3つの動きが見られます。