圏論は可能性しか感じない。 (一部、抜粋) 圏論を通して「同じさ」は、最終的にネットワーク(さらにはネットワークのネットワーク)へと捉えなおされてゆく。こうしてわれわれは、「同じさ」に固着する思考から、「自然変換」と呼ばれる変換そのものへと軸足を移していくことが可能になる。このことは、数学についての数学とも呼ばれる圏論が、第一章や第二章で論じてきた現実についての思考のあり方、すなわち「個々のものに固着しないが、個々のものをおろそかにするわけでもない」という思考を体現するものであることを意味している。
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