2020/8/9

【Knot】5000円の時計ベルトで「日本一の物語」をまとう

NewsPicks, Inc. 公式アカウント
80年ぶりに登場したメイドインジャパンの量産腕時計メーカーとして、業界に革命を起こした「Knot」
「Knot(結び目)」というその名称には、「時計本体とベルトを結ぶ」「顧客との結びつきを大切にする」「日本のモノづくりと世界を結ぶ」という、様々な思いが込められている。
中でも、特筆すべきは「モノづくりに誇りを持った人々を結ぶ」というコンセプトだろう。Knotの人気の秘密である「カスタマイズできるベルト」の素材として、地方に埋もれているすぐれた伝統技術を発掘し、腕時計という新しい形で世界に発信しているのだ。
遠藤弘満社長インタビュー最終話では、改めて「日本のモノづくり」にかける思いを聞いた。

日本を代表するメーカーを結集

──前回、Knotのカスタムオーダーで選べるベルトは「約400種類」もあるというお話でした。考えてみれば、すごい数ですね。
遠藤 例えばこのベルトですが、何でできているかわかりますか?
これは「畳の縁」。「児島縁」といって、倉敷市の名産品なのです。
うちのベルトの中では、正直それほど売れているわけでもないのですが、売れる、売れないだけでやっていると楽しくないじゃないですか。
われわれは、日本のモノづくりや伝統工芸を世界に発信していくことをミッションに掲げています。なので、大事なのは、そのベルトにどのような「ストーリー」があるかということなのです。
──どのようなストーリーを重視して、ベルトの素材を選択しているのですか?
大きく言うと「日本を代表するメーカー」がつくっているということです。