[パリ 6日 ロイター] - 仏保険大手アクサ<AXAF.PA>は6日、2020年の利益目標を撤回した。第4・四半期に追加の株主還元を行わない方針も示した。上半期の純利益は40%減だった。

純利益は14億3000万ユーロ(17億ドル)。前年同期は22億3000万ユーロだった。収入は10%減の524億ユーロ。

損害保険部門の実質利益は72%減の5億4400万ユーロ。新型コロナウイルスの流行に伴う事業の中断やイベントの中止で保険金の請求が増えたことが主因。

同社は「新型コロナが2020年の実質利益に及ぼすと推定される重大な影響を踏まえ、2020年の1株当たりの実質利益と調整後の株主資本利益率(ROE)の野心的な目標を撤回した」と表明した。

規制当局と協議を重ねた結果、第4・四半期の特別株主還元を見送ることを決定したとも表明した。

同社は今年、金融市場の状況が改善すれば、1株当たり最大0.70ユーロの特別配当の提案を検討する可能性があると表明していた。