[東京 6日 ロイター] - 前場の東京株式市場で、日経平均は前営業日比74円16銭安の2万2440円69銭となり、続落した。小幅安でスタートした後、米株先物の堅調推移を眺めてプラス圏に浮上した。ただ、2万2500円を超えた水準では利益確定や戻り待ちの売りも厚く、上値を追い切れなかった。米株先物が上げ幅を縮小すると、日経平均は再びマイナス圏に沈んだ。総じて方向感を欠く展開となっている。

個別では、決算発表を手掛かりにした売買が引き続き活発だった。ディー・エヌ・エー<2432.T>は5日発表の2020年4─6月期連結営業利益が前年同期比5.4倍となったことが好感されて急伸。ストップ高水準まで買われた。

TOPIXは0.28%安で午前の取引を終了。東証1部の売買代金は9680億円にとどまり、やや薄商い。東証33業種では鉱業、石油・石炭、保険、非鉄金属など14業種が値上がり。半面、食料品、不動産、陸運、化学工業など19業種が値下がりした。

午後は、トヨタ自動車<7203.T>が場中に4─6月期の決算発表を予定しており、市場の関心が向かっている。市場からは「自動車は米国や中国の新車販売が回復傾向で、弱い決算を出しても失望にはならず、相場自体は崩れていない。むしろ、米国株市場のナスダック総合が最高値圏で推移しており、ハイテク関連の変動リスクには注意したい」(アナリスト)との声が聞かれた。

東証1部の騰落数は、値上がりが808銘柄に対し、値下がりが1265銘柄、変わらずが93銘柄だった。

日経平均はマイナス転換、2万2400円台前半で推移している。上海総合株価指数がマイナス圏に沈んだことや、時間外取引の米株先物が上げ幅を縮小したことなどが意識されているもよう。「日経平均は25日移動平均線(2万2513円付近)を下回り、機械的な売りが出た可能性がある」(国内証券)との声も出ていた。

日経平均は強もちあい。朝方は売り優勢で始まったものの、プラスに転じた。時間外取引で米国株式の先物が堅調に推移していることが支援材料になっている。ただ、2万2500円を超えた水準では戻り売りが厚くなり、上値を追う動きにはなっていない。

市場では「後場に入って午後1時25分に発表されるトヨタ自動車<7203.T>の決算を見極めたいとのムードがある」(国内証券)との声が出ている。

寄り付きの東京株式市場で、日経平均は前営業日比43円14銭安の2万2471円71銭となり、続落してスタート。前日の米国株式市場が上昇したことが支援材料となっているものの、上値の重さが気にされ利益確定売りが先行する展開となっている。

市場関係者によると、寄り前の板状況は、トヨタ自動車<7203.T>、ソニー<6758.T>、キヤノン<7751.T>、パナソニック<6752.T>など主力輸出関連株が売り買い交錯となる中、前日に決算を発表したホンダ<7267.T>が売り優勢となっている。

指数寄与度の大きいファーストリテイリング<9983.T>は売り優勢、ソフトバンクグループ<9984.T>は買い優勢となっている。

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