[ニューヨーク 5日 ロイター] - 米国株式市場は上昇して取引を終えた。米娯楽大手ウォルト・ディズニー<DIS.N>の第3・四半期決算が調整後ベースで黒字を確保したほか、米国の新型コロナウイルス追加対策の合意が近いとの楽観的な見方が支援した。

ディズニーは8.8%高で終了。1日の上昇率としては3月24日以来の大きさを記録し、ダウとS&P押し上げに寄与した。第3・四半期決算は、新型コロナ流行に伴うテーマパーク閉鎖や映画公開延期が響き赤字に転落したものの、調整後ベースでは黒字を確保した。

モバイル決済のスクエア<SQ.N>も7.1%高。新型コロナ流行を受けたオンライン販売の増加やモバイル決算の利用拡大を背景に、第2・四半期決算は64%の増収となった。

リフィニティブのデータによると、これまでにS&P総合500種構成企業の384社が決算を発表。23.5%が予想を上回る結果で、94年以来の好成績となっている。

朝方発表された米経済指標は強弱まちまちの内容となった。

7月のISM非製造業総合指数(NMI)は16カ月ぶりの高水準となった。内訳の新規受注指数が過去最高水準に達した。

一方、7月のADP全米雇用報告は、民間部門雇用者数の伸びが16万7000人と、前月から急鈍化し、市場予想の150万人も大幅に割り込んだ。

ベアードの投資ストラテジスト、ウィリー・デルウィッチ氏は「状況が大きく回復したのは確かだが、持続的な勢いが必要だ」と述べた。

米コロナ追加経済対策法案を巡る政権と民主党指導部の協議はこの日も継続。共和党の一角からは7日までに合意がまとまらなければ、協議は決裂するとの見方が台頭している。

この日の取引では金融<.SPSY>、工業<.SPLRCI>、素材<.SPLRCM>がアウトパフォームした。

一方、遠隔治療のテラドック・ヘルス<TDOC.N>は19.01%急落。新型コロナ流行に伴う遠隔医療への需要増を見込み、慢性疾患向け医療管理サービスを手掛けるリボンゴ・ヘルス<LVGO.O>を185億ドルで買収することで合意した。リボンゴも11.40%安。

ニューヨーク証券取引所では、値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を2.47対1の比率で上回った。ナスダックも2.14対1で値上がり銘柄数が多かった。

米取引所の合算出来高は約100億9000万株。直近20営業日の平均は104億3000万株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 27201.5 +373.05 +1.39 26924. 27221. 26924. <.DJI>

2 78 67 78

前営業日終値 26828.4

7

ナスダック総合 10998.4 +57.23 +0.52 10967. 11002. 10943. <.IXIC>

0 87 11 72

前営業日終値 10941.1

7

S&P総合500種 3327.77 +21.26 +0.64 3317.3 3330.7 3317.3 <.SPX>

7 7 7

前営業日終値 3306.51

ダウ輸送株20種 10215.4 +128.75 +1.28 <.DJT>

1

ダウ公共株15種 825.37 -7.12 -0.86 <.DJU>

フィラデルフィア半導体 2207.56 -2.25 -0.10 <.SOX>

VIX指数 22.90 -0.86 -3.62 <.VIX>

S&P一般消費財 1165.04 +16.13 +1.40 <.SPLRCD>

S&P素材 388.22 +5.86 +1.53 <.SPLRCM>

S&P工業 621.97 +12.00 +1.97 <.SPLRCI>

S&P主要消費財 647.64 -1.45 -0.22 <.SPLRCS>

S&P金融 403.89 +5.82 +1.46 <.SPSY>

S&P不動産 223.10 -1.43 -0.64 <.SPLRCR>

S&Pエネルギー 282.46 +2.95 +1.05 <.SPNY>

S&Pヘルスケア 1241.86 +6.07 +0.49 <.SPXHC>

S&P通信サービス 192.76 +0.47 +0.25 <.SPLRCL>

S&P情報技術 2002.02 +6.97 +0.35 <.SPLRCT>

S&P公益事業 305.02 -3.86 -1.25 <.SPLRCU>

NYSE出来高 9.51億株 <.AD.N>

シカゴ日経先物9月限 ドル建て 22490 - 20 大阪比 <0#NK:>

シカゴ日経先物9月限 円建て 22470 - 40 大阪比 <0#NIY:>