[上海 5日 ロイター] - 中国国営英字紙チャイナ・デーリーは5日の社説で、中国人記者のビザ(査証)を巡り米政府は「中国との全面対立」を挑発しようとしていると痛烈に批判した。

中国外務省の汪文斌報道官は4日、米国内にいる中国人記者はビザが延長されなければ向こう数日中にも国外退去を強いられる可能性があるとし、米国が「敵対的な行為」を続ければ中国は報復すると述べた。

中国共産党機関紙・人民日報系の環球時報の胡錫進編集長は、中国の報復措置には在香港の米国人記者を標的にすることも含まれるとの見方を示した。

チャイナ・デーリーは米政府当局者について、「中国に不公平な通商合意を無理やり受け入れさせる最大限の圧力作戦ではもはや満足できず、全面対決を挑発することで『共産主義の中国』の首根っこをようやく押さえようとしている」と主張。

「米国の過去の栄光に関する誤った記憶のもやの中で迷子になり、崩れつつあるレーガン主義的戦略の手引きに導かれ、このいかれた徒党は、国家間の最も基本的な礼儀を放棄し、国際関係の基本に違反した」と非難した。