[パリ 4日 ロイター] - 欧州航空安全局(EASA)は4日、米ボーイング<BA.N>の新型旅客機「737MAX」の運航再開について、具体的な日程はまだ策定していないと明らかにした。

737MAXは、2件の墜落事故で346人が死亡したことを受け昨年3月に運航停止になっているが、米連邦航空局(FAA)は3日、安全問題への対応策として、4点の重要な設計変更を要求する「耐空性改善通報」案を公表した。

EASA報道官は電子メールで、FAAの耐空性改善通報案について直接言及することは控えた上で、欧州独自の試験飛行の実施を待っていると表明。試験飛行の実施はEASAが欧州で運航再開を承認するために必須だが、新型コロナウイルス感染拡大を受けた渡航制限で試験飛行の実施スケジュールに影響が出ているとした。