[ハッテラスアイランド(米ノースカロライナ州) 3日 ロイター] - 米国立ハリケーンセンター(NHC)によると、ハリケーン「イサイアス」は一時熱帯暴風雨に弱まったが、3日夜に再び強まりハリケーンに発達した。この後サウスカロライナからノースカロライナ州にかけて上陸し、東海岸沿いをワシントン、フィラデルフィアへ、ニューヨークへと北上する見込み。

イサイアスは5段階中最も勢力の弱いカテゴリー1のハリケーンに発達しており、最大風速は時速137キロ。

NHCによると、3日夜から4日にかけて上陸して中部大西洋沿岸を北上する見込みで、勢力は段階的に弱まる程度と予想されるとした。

ニューヨーク市は、2012年の巨大ハリケーン「サンディ」による被害を念頭に、高潮発生の可能性に備えている。

東部沿岸で避難指示が出ている自治体はほとんどないが、ノースカロライナ州のクーパー知事は内陸部洪水の可能性を警告した。2018年のハリケーン「フローレンス」では内陸部洪水が発生して40人が死亡、州の経済損失は170億ドルに達した。