[ワシントン/シアトル 3日 ロイター] - 米連邦航空局(FAA)は3日、米ボーイングの新型旅客機「737MAX」の安全問題への対応策として、4点の重要な設計変更を要求する「耐空性改善通報」案を公表した。

737MAXは、2件の墜落事故で346人が死亡したことを受けて安全問題が明らかになり、昨年3月に運航停止になった。

通報案によると、FAAは、飛行制御ソフトウエアの修正とディスプレー警告表示ソフトウエアの修正、乗員操作手順の一部改訂、配線変更を義務付ける方針だ。

今回のFAAの発表は、米国での運航再開に向けた大きな一歩だ。ただ、パイロット訓練手順の最終確定など、737MAXの運航再開前に完了しなければならない重要な手続きは残されている。設計変更に対するパブリックコメント募集期間は45日間で、年内の運航再開は依然見通しが立たない状況だ。