[リスボン 3日 ロイター] - ドイツ、英国、フランスの国民の半数以上が、新型コロナウイルス感染対策として隔離や検査、屋外でのマスク着用を強いられるようなら休暇の旅行を中止しようと考えていることが分かった。

市場調査会社ユーガブが行った調査(7月13─23日)によると、例年休暇に海外旅行をしているドイツ人の3分の2が、帰国時に新型コロナ検査が必要なら旅行を中止すると回答した。同国は今週、130カ国からの入国者に新型コロナ検査を義務付けた。

今月1日に12カ国からの入国者に検査を義務付けたフランスでは、例年休暇に海外旅行をしている回答者の半数が、検査を受けるより旅行を中止すると回答。屋外でマスクを着用する必要があるなら旅行しないとした回答も半数に上った。

デンマーク、スウェーデン、ドイツ、英国では、3分の2以上が屋外でのマスク着用を受け入れないと回答した。

欧州の観光地であるスペインでは、7月に大半の都市で公共の場でのマスク着用が義務化。ポルトガルのマデイラ島ではこの週末に同様の措置が取られた。

調査では、屋内でのマスク着用義務であっても、デンマーク人とスウェーデン人の3分の2、英国人の40%強、ドイツ人の半数が旅行を中止するとした。スウェーデンは、マスク着用の規則を導入していない。

帰国後2週間の隔離義務が課されれば旅行を中止すると回答したのは、デンマーク、スウェーデン、ドイツで80%以上に達した。英国では70%、フランスでは65%だった。