[3日 ロイター] - 米保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)<AIG.N>が3日発表した第2・四半期決算は、調整後利益が56%減少した。新型コロナウイルス流行に伴う災害損失の増加と投資利益の減少が主な要因。

普通株主帰属の調整後利益(税引後)は5億7100万ドルと、前年同期の13億ドルから大幅に減少。

特別項目を除いた利益は1株当たり0.66ドル。前年同期の1.43ドルから減少したものの、ファクトセットの予想(0.50ドル)は上回った。

引け後の時間外取引で、AIGの株価は3.7%上昇。

損害保険部門の保険引受損益は3億4300万ドルの赤字。前年同期は1億4700万ドルの黒字だった。

新型コロナに関連した災害損失は4億5800万ドルに上った。

新型コロナ流行に伴う旅行の減少で旅行保険事業も不振だった。

調整後の正味投資利益は5億3700万ドル減の32億ドル。昨年は堅調だったプライベートエクイティのリターンが低下し、2億7600万ドルの損失を計上したことが響いた。