[ロンドン 3日 ロイター] - IHSマークイットが3日発表した7月のユーロ圏製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値は51.8と、6月の47.4から上昇し、2019年1月以来初めて50を上回った。速報値は51.1だった。

PMIは50を上回れば景況拡大を、下回れば悪化を示す。

新型コロナウイルス流行に伴って導入された制限措置の緩和が広がり、需要が回復した。

生産指数は48.9から55.3に大幅上昇。2018年4月以来の水準をつけた。

IHSマークイットのチーフ・ビジネス・エコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は「ユーロ圏製造部門は第3・四半期に力強いスタートを切った。需要の急回復に支援され、生産の伸びは2年ぶりの水準となった」と述べた。新規受注の伸びが生産の伸びを上回っており、8月も生産の拡大が見込まれるという。

ただ、雇用指数は42.9と、前月の41.3から小幅な回復にとどまった。

ウィリアムソン氏は「雇用は景気回復の鍵を握っているため、依然として主たる懸念要因だ」と指摘した。