(ブルームバーグ): 中国のIT企業、北京字節跳動科技(バイトダンス)は、同社が運営する短編動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」について、米マイクロソフトへの売却よりもスピンオフ(分離・独立)の方が好ましいと考えていると香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)が2日、事情に詳しい関係者を引用して報じた。

トランプ米大統領は7月31日、プライバシーとデータ収集とを巡る懸念を理由に米国でのティックトックの禁止も辞さない意向を示していた。

米マイクロソフトがティックトックの米国事業買収の可能性を探っていると、事情に詳しい関係者が明らかにしたが、両社は買収に向けた交渉を保留したとダウ・ジョーンズ(DJ)通信は8月1日に伝えた。

SCMP紙によれば、ティックトックのほぼ全てのオーナーらは米企業に売却するよりも独立した会社を設立する方が望ましいと考えている。事情に詳しい関係者によると、バイトダンスの創業者である張一鳴最高経営責任者(CEO)だけが態度を決めかねているという。

原題:ByteDance Prefers TikTok Spinoff Over Sale to Microsoft: SCMP(抜粋)

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