ジョブ型でも解雇と無縁 SAP、成長促すドイツ流
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注目のコメント
漫画キングダムの有名な一説
李斯 「そもそも"法"とは何だ?言ってみろ、昌文君」
昌文君「…法とは、、、刑罰をもって人を律し、治めるものだ」
李斯 「馬鹿な!刑法とは手段であって法の正体ではない!」
昌文君「では、法とは何なのだ 李斯」
李斯 「"法"とは願い。国家がその国民に望む人間の在り方の理想を形にしたものだ」
このやりとりは、"法"を"人事制度"に置き換えてもしっくりきます。
「"人事制度"とは願い。企業がその社員に望む、社員としての在り方の理想を形にしたものだ」
これまでのメンバーシップ型雇用は、まさにかつての日本企業の願いがつまったものだったと感じます。何もできない新卒を受け入れ、育て、家族として一体感を持つ。社員は年齢と共に変化するライフステージに応じた生活給をもらうだけでなく、生活と人生の安定を手に入れられる。解雇されるリスクがないなかで安心感をもって取り組むからこそ、様々なイノベーションや改善が生まれた。ウォークマン、プレイステーション、ポケモン、大衆車。
終身雇用が崩れたいま、この願いは泡沫の夢となりつつありますが、戦後大混乱だった日本人と日本企業にとってはとても利にかなった仕組みでした。
日本企業がジョブ型に移行していくにあたって、そこにある願いは何なのだろうなと感じます。
私はThe日本型雇用を維持し続けることは不可能だと思っていますし、変わっていくべきだと思っています。しかし手段が目的化してしまうことは懸念しますし、なぜが人事にありがちな「流行りに乗って失敗」というのも怖い。いま世間が「ジョブ型ってやつが俺たちの悩みを全部解決してくれるっぽいよ!」っていう雰囲気になっているのも恐ろしいため、敢えてブレーキを踏むようなコメントをしています。
個人的にはPay For Performance、適切な雇用の流動性、日本全体での生産性向上、一人一人の自己実現などを目指してより良い雇用の仕組みは模索されていくべきだと思っています。日経の解説は正確性に欠くことが見受けられる。
ジョブ型についてマーサーの説明が纏っていてわかりやすい。
https://www.mercer.co.jp/our-thinking/bigpicture/age-of-disruption/column-21.html