香港金融機関の誘致合戦、日豪しのぐ最有力はシンガポール
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「率直に言って、東京は香港に取って代わるのはもちろん、香港からかなりのシェアを奪うのも難しいだろう」。記事に出てくる税制・規制に加え、専門的人材が求めるレベルの高い子供への英語教育環境、メイドサービス等ないない尽くしの東京に来るわけない
金融機関のリージュオンオフィスが香港からシンガポールに移転した時は、リーマンショックの前だったと思うが あまり変わった感はなかった。 外資系金融企業で、東京からシンガポールへ転勤してみて、シンガポール居住の人材や世界から人が集まる流動性、国家を挙げて企業を誘致する体制などに大きな驚きがあった。
BCPの観点から、地震台風などの天災がないというのもシンガポールの強みか?
今後はますますバーチャルオフィスとなり、一ヶ所で全員がオフィスワークするというスタイルではない。 それでも 国際的なハブ空港の存在、さまざまなインフラ整備状況、人材の流動性言語のチャレンジを考えると、シンガポールに軍配は上がるのではないかと思う。国際金融法人相手の部門を担当してシンガポールをはじめ随所の金融機関を訪ねたことも、信託会社や証券会社を預かってニューヨークと香港に駐在したこともあるけれど「税制や巨大な官僚制度、重い労働コスト、英語を流ちょうに話せる人の少なさ」というのは実感です。かく言う私も英語はダメですし (^^;
ただ、近時、シンガポールやオーストラリアは別にして、ビジネスの場で英語が使えそうな人は日本でも増えていて、なんとかなりそうな気がします。いまでは日本の賃金は世界的にみて残念ながらかなり安いので、ひょっとすると相対的に有利かもしれません。労働コストが重いとしたら、労働市場が雁字搦めの規制に縛られて事業の変化に柔軟に対応できないことや、プロフェッショナリティ―を持つがゆえ高給で日本にやって来る外国人幹部にとってペナルティーとも思えそうな高い税金といったものでしょう、たぶん。安全のみならず“安心”までも旗頭にして微に入り細に渡って事前規制が張り巡らされ、官僚の解釈次第でどのようにも判断できる恣意性が残ってイノベーションが難しい“巨大な官僚機構”は確かに不利ですね・・・ こうした問題は、香港からの金融機関の誘致に限りません。
日本の成長を遅らせたこの問題、これを機会に本気で掘り起こしてみたらどうかしら (^^;