[28日 ロイター] - 米民生技術協会(CTA)は28日、ラスベガスで毎年1月に開いている世界最大級のデジタル技術見本市「CES」について、2021年は全てオンラインで開催すると発表した。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)を踏まえた。

アップル<AAPL.O>やアルファベット<GOOGL.O>傘下のグーグル、サムスン電子<005930.KS>などIT(情報技術)大手の間ではそれぞれ自社イベントを開き商品を発表する動きがみられ、CESで新しいデジタル機器を発表する企業は減少傾向にあるが、それでもIT企業やバイヤーにとってCESは重要なビジネスの場となっている。

CESはラスベガスで例年開かれるイベントとしては最大規模で、物理的なイベントの中止は同市にとって大きな痛手となる。CTAによると、2020年のCESには海外からの参加者6万人を含め、17万人が参加した。

CTAのゲーリー・シャピーロ最高経営責任者(CEO)は、この時期に決定を下した理由について、企業やラスベガス関係者が今後の計画を立てられるようにするためと説明。「1月までに検証済みの安全なワクチンが使用可能になっているとは思えない」と述べた。

オンラインでのイベントは1月6─9日に行われる予定。