[ムンバイ 26日 ロイター] - インドのモディ首相は26日、ラジオで放送された国民向けの月例演説で、新型コロナウイルス感染から回復した人の数が1日としては過去最多を記録したが、感染の脅威は依然存在しているとして、「格段の注意」が必要と呼びかけた。

インドでは新型コロナ感染が急速に拡大しており、過去24時間に確認された感染者数は4万8000人超となった。累計では約140万人、死者は3万人超に達している。

一方政府は、26日に回復・退院した患者は3万6145人で、1日単位としてはこれまでで最多となったと発表。この日に行われた検査も44万件超と、1日単位としてはこれまでで最多となったと付け加えた。

モディ首相は、社会的距離(ソーシャルディスタンス)とマスク着用は新型コロナとの戦いにおいて重要と注意を喚起。「新型コロナの危険は終息からは程遠い状況にあり、多くの場所で感染が急速に拡大している。格段の注意が必要だ」と述べた。

ここ数週間、感染は地方や小都市にさらに拡大している。専門家らは、検査の増加に伴い今後数カ月で感染者数が大幅に増加し、すでに逼迫している医療システムが一段と圧迫されると予想している。