日本のスポーツ界で横行する指導者の暴力や虐待、子どもの被害実態を人権団体が告発

コメント

注目のコメント

• 松木 隆志

  マウントサイナイ医科大学 精神科 助教授

  ・2020年07月26日

  スポーツ界に限らず、教育現場において虐待を受けた結果、心に深い傷を負い、結果的に大人になってから精神疾患を発症したり、社会生活に困難を来している方は少なくありません。
  
  心の傷は目に見えないから厄介ですし、指導者と被指導者のような、加害者と被害者の間に圧倒的な力関係や利害関係がある場合には、被害を受けても訴え出ることができないことも多いことは容易に想像できます。
  
  また、被害者自体が、虐待を受けているという辛い現実を受け入れることができず、虐待を正当化したり加害者を理想化したりする心理的防衛もしばしば見られます。
  
  上記のような理由で、被害者が助けを求めることに期待をすることは現実的ではないため、外部からの積極的な介入により虐待を防止する努力、仕組み作りが必要です。