[23日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)が23日公表したデータによると、中小企業向け「メインストリート融資制度(MSLP)」でFRBが買い取った銀行融資の債権が前週から小幅に増加した。バランスシートは2週連続でやや拡大し、7兆ドル超を維持した。

22日時点でMSLPの買い取り債権は1400億ドル。本格運用が開始されたばかりだった前週の1200億ドルから200億ドル増加した。

同制度は低調なスタートとなり、FRBは議会からの批判に直面。最近、対象に非営利団体を加える調整を行った。

バランスシートは61億ドル拡大し、7兆0100億ドル強となった。金融状況を緩和的に維持するための米国債と住宅ローン担保証券(MBS)の購入が主な要因。

一方、スワップ協定に基づく外国中銀へのドル供給は1220億ドルをやや割り込み、3月半ば以来の低水準となった。

市場安定化に向けた他の制度も、このところ限定的な需要にとどまっている。

ただ、TDセキュリティーズのアナリストはリサーチノートで、FRBのバランスシートは今年末までに9兆4000億ドル、来年末までに11兆ドルに達するとの見方を維持した。

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