[23日 ロイター] - 米アメリカン航空<AAL.O>と米サウスウエスト航空<LUV.N>は23日、国内の新型コロナウイルス感染急拡大を受け、8─9月に予定していた増便を再考していると明らかにした。

両社は新型ウイルス感染拡大抑制措置の緩和を受け航空需要が上向き始めた5─6月に、競合の米ユナイテッド航空<UAL.O>と米デルタ航空<DAL.N>よりも積極的な運航便数の増加を打ち出していた。

ただ、感染急拡大を受けて一部の州で感染抑制策が再導入され、楽観的な見方は急速に後退。航空需要はワクチンが開発されるまで完全に回復しないとの見方が大勢になっている。

アメリカンは第3・四半期の稼働率は前年同期比約60%低下すると予想。従来見通しを下方修正し、第4・四半期の計画を見直していると明らかにした。

サウスウエストは、収入減により1日当たりの手元流動性の減少が7月は1800万ドルと、6月の1600万ドルから悪化したと表明。第3・四半期は平均2300万ドルになるとした。

アメリカンは第2・四半期、1日当たりの手元流動性が約5500万ドル減少した。

第2・四半期末時点の手元流動性はアメリカンが102億ドル、サウスウエストが155億ドルだった。

第2・四半期決算は、サウスウエストが15億ドル(1株当り2.67ドル)の純損失を計上。営業利益は82.9%減の10億1000万ドルだった。

アメリカンは一時項目を除く純損失が34億ドル(同7.82ドル)。営業利益は86.4%減の16億2000万ドルだった。

アラスカ航空<ALK.N>は2億1400万ドルの純損失を計上。従業員2万3000人のうち約7000人を削減する。