[ワシントン 22日 ロイター] - 米国の鉄道業界団体や全米鉄鋼労組(USW)などの製造業団体はトランプ政権に対し、中国鉄道車両大手の中国中車(CRRC)に極めて厳しい制裁手段を行使するよう要請している。

諸団体は米国防総省がCRRCを中国人民解放軍の支援企業と判断したことを受けて、22日にムニューシン財務長官に書簡を送り、CRRCに対する国際緊急経済権限法(IEEPA)の発動を強く求めた。

CRRCはボストンやフィラデルフィア、シカゴ、ロサンゼルスの旅客鉄道の入札に参加し、競合他社より割安な価格で受注した。

IEEPAは米政権が銀行システムから企業を締め出し、米国の企業や個人に制裁対象との取引を禁じるとともに、米国内の保有資産を凍結することを認めている。

諸団体は「米国の経済や国家の安全保障を継続的に守るため、直ちに意味のある恒久的な制裁をCRRCに科すよう勧告する」と強調した。