[22日 ロイター] - ロイターの集計によると、米国の新型コロナウイルス感染症による1日当たりの死者が21日に1141人に達し、6月10日以来初めて1000人を超えた。多くの州で感染者や入院者も急増しており、コロナ禍収束の兆しは依然見えない。

現時点での米国での死者は累計14万2000人強、感染者は約391万7000人。

流行が深刻なフロリダ州では22日、新規感染者が9785人、死者が140人増加した。新型コロナ感染症による入院者も過去最多の9530人となった。

アラバマ州でも死者と入院者数が共に最多を更新した。

7月に入って16州で死者が、32州で新規感染者数がそれぞれこれまでの最多を記録。入院者数も19州で最多を更新した。

トランプ大統領は21日、新型コロナウ感染拡大を防ぐため、社会的距離を維持できない場合にはマスクを着用すべきとし、これまでの方針を転換。新型コロナを巡る状況は改善する前におそらく悪化するだろうとの認識も示した。

こうした中、米製薬大手ファイザー<PFE.N>と独ビオンテック<22UAy.F>は、米政府から19億5000万ドルを受け取り、両社が開発する新型コロナウイルスワクチン1億回分を提供する契約を締結したと発表した。