[サンティアゴ 21日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)の米州地域事務局である汎米保健機構(PAHO)のカリッサ・エティエンヌ事務局長は21日、米大陸の新型コロナウイルス感染拡大について「衰える兆しがない」と述べた。

一部の中米諸国で週間ベースの感染者が最多になったと指摘したほか、域内での感染症の割合が高いことなどから3割の人が新型コロナ感染症による合併症のリスクが大きいと懸念した。

米州ではこの1週間で新規感染者が約90万人、死者が約2万2000人に上り、その大半がブラジル、メキシコ、米国で報告された。

一方、チリ、アルゼンチン、ウルグアイではワクチン接種を強化したことなどで今年のインフルエンザ流行が非常に少なかったとし、新型コロナでも手洗いや社会的距離の確保などの措置が予防策として重要と強調した。