宝島社が日経に企業広告出稿、バンクシー「花束を投げる男」を全面に
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注目のコメント
企業広告としては、ネガティブキャンペーンになってしまっていますね…。
ベツレヘムの壁に描かれた(公共の場所にある)作品を撮影した写真なので、おそらくフェアユースの範囲内でしょうが、同義的には受け入れ難い広告になってしまっています。なぜなら、バンクシーは、これまで企業広告やスポンサーシップを受けることなく自費で活動することにこだわってきたアーティストだからです。
もともとの作品画像の一部をカットして全体的な構図を崩してしまっている上、バンクシーというアーティストの特性や活動を無視した商用利用をしているので、文化の盗用になってしまっています。
宝島社のHPにある同広告ページを見ると、広告制作者のクレジットは掲載されていても、アーティストや作品の詳細は掲載されていません。メディアの企業広告としては控えめに言っても、悲劇的な状況です。
例えば、バンクシーの思想や活動に応答するようなオリジナルの広告になっていたら、国境を越える広告作品になっただろうに、なぜ作品をクレジット無しでそのまま使ってしまったのだろう…と思うと非常に残念です。