[東京 21日 ロイター] - 前場の東京株式市場で、日経平均は前営業日比139円23銭高の2万2856円71銭となり、続伸した。オーバーナイトの米国株市場で主要3指数が上昇した流れを引き継いだ。業種別では、新型ウイルスワクチン開発で有望な結果が示されたとのニュースが相次いだことを受け、医薬品が買われた。ソフトバンクグループ<9984.T>は大幅反発し、一時3.44%高となった。

20日の米国株市場は、ダウが0.03%高、ナスダック総合が2.51%高、S&P総合500種が0.84%高で取引を終えた。アマゾン・ドット・コム<AMZN.O>やマイクロソフト<MSFT.O>などが買われ、ナスダック総合は終値ベースで最高値を更新した。

この日は英製薬大手アストラゼネカと英オックスフォード大学、中国カンシノ・バイオロジクス(康希諾生物)と人民解放軍の軍事科学院、米製薬ファイザーと独バイオ医薬のビオンテックがそれぞれ開発を進める新型ウイルスワクチンで、有望な結果が示されたとのニュースが相次いだ。

日経平均は寄り付きで前営業日比71円90銭高の2万2789円38銭となり、続伸スタート。その後170円72銭高まで上げ幅を拡大した後は、2万2800円台での一進一退となった。

TOPIXは0.06%高で午前の取引を終了。東証1部の売買代金は1兆0797億5000万円。東証33業種では、医薬品、サービス業、電気機器などの10業種が値上がり。半面、鉄鋼、銀行業、建設業などの23業種は値下がりした。

市場では「4連休を控えている割にはしっかりとしているが、2万3000円を上抜けるにはやや材料不足。全体的にも、幅広い銘柄というよりは、局所的な買いにとどまっている。新型コロナの再拡大への警戒感があるため、買い上がるセクターに偏りが出てきている」(SMBC信託銀行のシニアマーケットアナリスト、山口真弘氏)との声が聞かれた。

個別ではソフトバンクグループが大幅反発し2.98%で午前の取引を終了。投資先である中国電子商取引大手アリババ・グループ傘下の金融会社アント・グループが、香港証券取引所と上海の中国版ナスダック「科創板」の両方で新規株式公開(IPO)を行う手続きを開始したと発表したことが好感された。

東証1部の騰落数は、値上がりが934銘柄、値下がりが1127銘柄、変わらずが108銘柄だった。

日経平均はしっかり。一時2万2800円台後半に上値を伸ばした。前日の米国株市場でナスダック総合が終値ベースで最高値を更新し、日本のハイテク株を支援している。

業種別では医薬品が堅調。市場からは「塩野義製薬<4507.T>の新型コロナワクチンの増産計画などが好材料視されている。英アストラゼネカと英オックスフォード大学などからもワクチンの有望な治験結果も出ており、医薬品セクター全体に期待感が出ている」(国内証券)との声が聞かれた。

寄り付きの東京株式市場で、日経平均は前営業日比71円90銭高の2万2789円38銭となり、続伸した。オーバーナイトの米国株市場で主要3指数が上昇した流れを引き継ぎ、買いが先行している。前日高値引けとなった上海総合株価指数の続伸期待も支えになっているもよう。日本は23日から4連休を迎えるため手控えムードも出やすく、前日に続き薄商いとなるとみられている。

市場関係者によると、寄り前の板状況は、トヨタ自動車<7203.T>が買い優勢。ホンダ<7267.T>、キヤノン<7751.T>、ソニー<6758.T>、パナソニック<6752.T>は売り買い拮抗。

指数寄与度の大きいファーストリテイリング<9983.T>は売り買い拮抗、ファナック<6954.T>は買い優勢。

メガバンクでは、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>、みずほフィナンシャルグループ<8411.T>が売り買い拮抗。三井住友フィナンシャルグループ<8316.T>は買い優勢となっている。

東証第1部出来高上位50銘柄<.AV.T>

東証第1部値上がり率上位50銘柄<.PG.T>

東証第1部値下がり率上位50銘柄<.PL.T>

日経225先物<0#JNI:>

SGX日経225先物<0#SSI:>

TOPIX先物<0#JTI:>

日経225オプション <0#JNI*.OS>

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*売買代金を更新しました。