[18日 ロイター] - 米ウォルト・ディズニー<DIS.N>は、米フェイスブック<FB.O>への広告を削減した。18日付の米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が報じた。フェイスブックのヘイトスピーチ(憎悪表現)や不適切なコンテンツへの対策が不十分として、広告ボイコットの動きが広がっている。

これまでに米スターバックス<SBUX.O>、英蘭ユニリーバ<ULVR.L>、独アディダス<ADSGn.DE>などがフェイスブックへの広告掲載を停止した。

WSJによると、ディズニーがフェイスブックへの広告を停止する期間は不明。同社は広告削減の決定を公表していないという。

同社はフェイスブックの不適切なコンテンツ対策の実施について懸念があるため、動画配信サービス「ディズニー+(プラス)」の広告掲載を停止。さらに、動画配信サービス「Hulu(フールー)」に関してはフェイスブック傘下のインスタグラムへの広告を停止したという。

フェイスブックの担当者は、電子メールで「当社にさらなる取り組みが必要なのは承知しており、今後も市民権擁護団体や他の専門家と協力し、この闘いを続けるために必要な手段、技術、方針をさらに編み出す」と表明した。

大手企業にフェイスブックへの広告掲載をボイコットするよう呼び掛けている複数の団体は今月7日、この問題を議論するためザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)と会談を開いた後、フェイスブック側には問題解決への強い決意がみられなかったと不満を示した。