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クドロー氏、米経済のV字回復はマスクや衛生管理次第

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  • 米国カリフォルニア州弁護士(専門:移民法)

    V字回復はもう現実的ではないと思います。共和党とトランプ政権は、今月終わる週600ドルの追加失業給付を延長したくないので、何とか経済を再開させたいわけですが、コロナ感染の状況から考えてうまくいかないです。

    まだ失業率は10%以上で、しかも雇用すれば返済免除のPPPローンを受け取って一時的に再雇用した企業も、その資金が底をつきますので、8月以降にまたレイオフすると思います。第一、そもそも消費がないので、雇用も改善されないです。カリフォルニア州なんかは、まだロックダウン状態で消費もできないです。

    逆に国民は恐ろしくて貯蓄をしているわけですが、失業給付が終われば、家賃やモーゲージだけでなく学生ローンや車のローンの支払いできなくなりますので、経済全体に影響が出ます。また多くの学校は秋からオンラインになりますので、親が自宅勤務できないと、仕事を辞めて子供の面倒みないといけなくなります。家計への負担は計り知れません。

    株価もFRBが市場にお金を供給して暴落を回避したわけですが、実体経済との乖離は明らかで、誰もがバブルである事は気づいてます。FRBが事実上保証をしてくれているので、まだ安心して投資できたとしても、どこかで限界がきます。富裕層には早く株式市場から手を引くようにアドバイスしている銀行もあるそうですね。

    クロドー氏も政権のトーキングポイントを繰り返していますが、そんなに直ぐにV字回復が来ない事は分かっているはずです。失業給付はあと2週間で終わりますが、議会ではまだ交渉が続いており、何かの援助をするにしても、トランプ政権と共和党はここで失敗すると、次の選挙でホワイトハウスだけでなく上院のマジョリティーも失う可能性があると思います。


  • U of Michigan 教授 (機械工学), 副学科長

    あとパーティーもお控えを。。。


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