[北京 16日 ロイター] - 中国国家統計局が発表したデータに基づきロイターが算出した6月の主要70都市の新築住宅価格は前月比0.6%上昇した。5月の0.5%から伸びが加速した。新型コロナウイルス危機からの景気回復を背景に住宅需要が改善している。

前年比は4.9%上昇と、伸び率は5月から横ばいだった。

中国経済は新型コロナの流行で第1・四半期に統計開始以降で最大の落ち込みを示したが、その後は勢いを取り戻している。ただ、世界経済の減速と米中間の緊張感の高まりが住宅市場の先行きに影を落としている。

最新のロイター調査によると、今年の中国の住宅価格見通しは2月調査よりもわずかに改善したが、住宅販売は低調な状態が続くと予想されている。