[バルセロナ 15日 ロイター] - スペイン主要都市バルセロナ市長は15日、新型コロナウイルス感染者数が1週間で3倍増となる中、感染拡大防止措置を一部再導入する可能性があると明らかにした。今後数日中に協議が行われる見通し。

バルセロナのあるカタルーニャ自治州では、14日の新型コロナ新規感染者数が938人となった。このうち、バルセロナとその周辺での感染者は63%を占め、バルセロナが再び同国での新型コロナ感染の震源地になるとの懸念が高まった。

バルセロナから西約180キロに位置する同州の都市リェイダとその周辺地域では前日、住民16万人に対する外出禁止令が改めて発令された。

スペインの新型コロナ感染症による死者は累計2万8000人超。全土封鎖措置は先月21日に解除されたが、それ以降各地で170を超える集団感染が発生している。

感染再拡大の防止に向け、カタルーニャ州以外ではこれまでに、ガリシア自治州の一部で地域外からの訪問者を禁止、バスク自治州の町で夜間外出禁止令が発令されている。