NY株続伸、556ドル高 ワクチン期待が継続
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モデルナが治験に参加した45人全員に抗体増が見られたという論文を発表し時間外で13%も上げて株式先物全般も上昇。昨日Nasdaq100へのモデルナの組入が報じられ、DX/バイオというコロナが追い風の2大領域独占するNasdaq指数の上昇が続く #米株 #最高値
株価は大幅反発。ダウ平均は556.79ドル高の26642.59ドル、ナスダックは97.73ポイント高の10488.58ポイントで取引を終了。
西部カリフォルニア州のニューサム知事は13日、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、幅広い領域で屋内の活動を再び停止するよう州全土に命令。南部フロリダ州でも同日、感染者が新たに1万2000人以上増加。各州で経済活動再開の動きが後退することへの懸念があるものの、フロリダ州やカリフォルニア州で新型コロナウイルスの新規感染者数が減少したことなどを背景に景気敏感株が幅広く買われました。
また、米バイオ医薬品企業モデルナが開発中の新型コロナワクチン候補について、最終段階の臨床試験(治験)を今月27日ごろに開始すると伝わったことも相場の上昇要因となりました。
昨日は、最近の傾向の真逆で、ダウ平均がナスダックを大きく凌駕し、セクターローテーションが相場を大きく引き上げる原動力となりました。ここしばらく、ダウのテック以外の銘柄は特に頭打ちされていましたが、昨日は見事なまでにこれまでの鬱憤を晴らしたが如く、上進しました。
キャタピラーがベストパーフォーマーで4%以上上昇、エクソンモービルやシェブロンもそれぞれ3%上昇、ボーイングは2.5%などなど。。S&P500ではエネルギーセクターが3.6%、素材・資本財株は2%以上も上昇しました。
第2四半期の決算発表ではJP MorganやCitibankは市場予想よりを上回る結果でしたが、株価の反応はマチマチでした。
とは言え、
(1) 連邦準備制度理事会(FRB)のブレイナード理事は米国経済の回復ペースが鈍化する可能性を警告し追加支援の必要性を主張,
(2) カリフォルニア州などウイルス感染再燃により経済活動の再開を数段階戻す動きが見られ景気回復が遅れるとの懸念
(3) 米中関係の悪化懸念
などの根っこの相場懸念材料はじわじわとボディブローの様に効いてきているのは否めません。ですから、これら懸念材料を持ち続けながら、セクターローテーションを維持できるかはかなり懐疑的にならざるを得ません。
一つの見方として、株式市場が堅調モードであるのは、債券利回りが株高に全く反応せず低位安定している点です。この現象が株価を支えている要因の一部とも言えます。