JPモルガン、第2四半期はトレーディング収入好調 引当金は急増
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米国が本格的な決算期に入りました。
JPMでは、預金貸出関連のいわゆる商業銀行業務はこの経済環境のなかで質の高い貸出は伸ばしにくく(実際の残高は減少)、預金と貸出等の利鞘も縮小し、そのうえ貸倒引当金を費用計上するために業績は芳しくないのが自然。一年前との比較は酷でしょう。
しかし1−3月と比べれば当期純利益は増益。これは商業銀行部門が厳しい中で、投資銀行部門の自己売買部門の利益急増が牽引しています。
とはいえ、自己売買部門の収益は変動が大きく水物。経済対策の効果が息切れするか、それまでに一定の雇用・経済の底入れができるか、その結果貸倒引当金の積み増しがいつピークアウトするのかに私は当座注目したいと思います。