[北京 14日 ロイター] - 独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)<VOWG_p.DE>と中国の合弁相手、上海汽車集団(SAIC)<600104.SS>は、上海工場を41億3000万元(5億9000万ドル)かけて刷新し、VWの高級車ブランド「アウディ」の新型セダンを生産する計画だ。 ロイターが入手した政府の文書で分かった。

上海工場刷新のニュースでSAIC株は14日、10%のストップ高となり3月31日以来の高値を付けた。

両社の合弁会社が現在扱っているのはVWブランドとシュコダブランド。

上海工場を刷新し、アウディのセダン「A7L」とVWのスポーツ用多目的車(SUV)をそれぞれ年間6万台生産できる体制とする計画。同工場の総生産能力は変わらない。

工場刷新は年内に完了する見込み。SAICの陳虹総裁は以前、2022年初めにはアウディ車の生産を開始する予定と述べている。

中国自動車市場はここ2年、低迷していたが、高級車の需要は堅調だ。