[東京 14日 ロイター] - 菅義偉官房長官は14日午後の会見で、ポンペオ米国務長官が13日に南シナ海を巡る中国の主張は違法だとの声明を発表したことに対し、米国のコミットメントを支持すると述べた。その上で中国の南シナ海における活動について、懸念を持って注視していると指摘した。

菅官房長官は米国の発表について「地域の安全保障環境が厳しさを増す中、地域の平和と安定に向けた揺るぎない米国のコミットメントを示すものである」と表明。「日本政府は米国のコミットメントを支持したい」と述べた。

その上で「自由で開かれた平和な海を守るため、引き続き米国をはじめとする国際社会と連携する」とし、さらに「最近の南シナ海における中国の活動については、懸念を持って注視している」と明言。米国と同調して中国をけん制する立場を鮮明にした。

一方、九州などでの豪雨被害でJR九州<9142.T>やその他の線区で橋梁の流出など被害が大きくなっていることに対し、菅官房長官は復旧までに相当の時間がかかると指摘。当面はバスによる代替運行が円滑に実施されるよう政府として支援する方針を示した。