小田急・東京メトロ、新宿に48階建て複合ビル
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注目のコメント
22年着工、29年竣工。となるともう設計の方向性は固まってきているのだろう。コロナ禍で都心のオフィスビル需要が落ちているという話だが、こういう都心ど真ん中の計画の見直しはあるのだろうか。個人的には長期的にみれば需要は戻るとは思うけど...
参考:オフィス「縮小移転」ラッシュが渋谷から始まった、もう1LDKで十分!
https://diamond.jp/articles/-/242246この計画、なぜ48階建て(約260m)かというと、以前は、新宿周辺は羽田空港の航空法による高さ制限がありませんでしたが、空港の飛行経路の変更により、「外側水平表面」に入り、制限がかかることになりました。この高さが、この立地では約300m超となり、つまり制限ギリギリに開発するということになっています。
東京航空局ホームページ
https://www.cab.mlit.go.jp/tcab/restriction/02.html
確かに新宿周辺は、渋谷周辺と同じく、もともと大小規模のオフィスビル群が多く建ち並び、以前から需給のバランス均衡に歪みが生じていました。
ただ、この開発計画は小田急・東京メトロだけでなく、東京都と新宿区が一体的な再開発を行う新宿グランドターミナル構想の一環で、新宿西エリアのオフィスエリアと、新宿東エリアの繁華街の往来上の不便さを解消する大型開発計画の一部のため、コロナ禍があっても、計画は概ね予定通り進むと思われます。
もし大幅に見直されるとすれば、それはコロナ禍による経済的ダメージではなく、新宿歌舞伎町周辺の「接待を伴う飲食店」を中心とした感染者続発によるイメージダウン(ガイドラインの遵守されていない不衛生な店舗が多い、というある意味、エリア全体への風評被害)の方が原因となるのではないかと思います。不動産開発にとってこういったイメージダウンは致命的です。