[ドバイ 11日 ロイター] - イランのザンギャネ石油相は11日のテレビ演説で、米国の対イラン制裁にかかわらず、イランは石油産業を発展させる決意だと述べた。

「いかなる状況にもわれわれは屈しない。能力を拡大し、必要となればいつでも全力で市場に参入し、シェアを取り戻せるようにすべきだ」と訴えた。

同相は、イラン国営石油会社と同国企業のペルシャ石油ガスがイラン南西部にあるヤーラーン油田の開発に向けて2億9400万ドルの契約に署名するのを前に演説した。シャナ通信によると、目標の産油量は3950万バレルとしている。

米国の対イラン制裁の影響で、イランの石油輸出量は推定で日量10万─20万バレルと、2018年4月時点の250万バレル超から急減している。トランプ米大統領は18年にイラン核合意から離脱した。

イランの産油量は日量約200万バレルに半減している。