【深刻】コロナが生み出す「メンタルヘルス危機」
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外出自粛中にメンタル面の変化の早さと変化によるインパクトの大きさを体感しました。
思うところがあり5月下旬から2週間近く、自己否定し続けたりネガティブ思考を繰り返してみました。
メンタル面に2.3日で影響を及ぼし、1週間経った頃にはすっかり元気がなくなりました。
2週間経ち、友人の心療内科医にカウンセリングしてもらい徐々に元の状態に戻しました。
元気がなくなって初めて見えたことなどもあり、心のデトックスは上手くいきましたが、もちろん決して真似はしないでください。メンタルヘルスの分野では、治療が必要な人の大多数が治療の必要性を認識しておらず、治療を受けようとしないことが多いため、潜在的なニーズと顕在的なニーズが大きく乖離しています。
多くの場合、早めに専門家の助けを求めれば無駄に苦しまずに社会生活を送ることができるのにも関わらず、大半の方が治療の必要性を認識せず辛い思いをしながら暮らし続けている現状があります。
この記事で指摘されているように、精神疾患に関するスティグマが人々が助けを求めるのを思いとどまらせる最大の原因になっており、スティグマを取り除く努力が必要であることには100%同意します。
一方で、この記事では重度軽度問わず様々な精神疾患を大雑把に一括りにして論じているだけでなく、治療へのアクセスの困難さの強調、治療の効果に対する悲観的な論調、あたかも入院や警察介入が頻繁に必要になるかのような記述など、精神疾患へのスティグマや治療への抵抗感を逆に強化するような内容となっている印象は否めません。
コロナ禍で増加すると思われる不安症状や抑うつ症状のみで入院や警察介入を要する例は極めて稀ですし、ほとんどの方が普段通りの日常生活を送りながら治療を受けることができます。また、医療格差の激しい米国においても、治療を求める方には経済力や保険の種類・有無に関わらず、最低限のメンタルヘルスケアを受ける道は開かれています。
誰でも一定以上のストレスに晒されると早晩メンタルヘルスの不調を来しますし、自力で対処できることには限度があります。専門家の助けを求めることに後ろめたさや恥ずかしさを感じる必要は全くありません。治療法の開発や医療システムの改善も大事ですが、何よりもスティグマを取り除くことが最優先であると臨床の現場では常々感じます。こちら登録が必要となり恐縮ですが、こちらの記事に興味を持って頂いた方にはぜひQuartz Japanでお送りしている、元Wired日本版編集長の若林さんの解説もお読みいただきたい。
こちらのQuartzの連載を元にお届けしています!手前味噌ですが、メンタルヘルスから孤独に切り込むこの文章、本当に面白いです。
「メンタルヘルスの転換点」
https://qz.com/email/quartz-japan/1879541/