(ブルームバーグ): 通信会社のソフトバンクが来週に予定していた社債発行をいったん見送ることが9日、明らかになった。償還期間が3年、5年、10年の普通社債で、主幹事によると起債の再開時期は未定。

6月にみずほ証券、大和証券、SMBC日興証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、野村証券、メリルリンチ日本証券、SBI証券を主幹事に指名、社債発行の準備を進めていた。3月に株式上場以来初の社債発行で400億円を調達しており、今回が2度目の起債になる予定だった。

複数の関係者によるとソフトバンクは来週後半に発行条件を決める方向で、需要調査を9日から始める段階にあった。ある投資家は日本銀行の社債オペ対象になり得る銘柄にしては格付け対比で比較的高めの利率が提示されていたと言い、オペを利用する投資家からすると肩透かしだったと話した。

ソフトバンク広報担当の有山麻季子氏はブルームバーグに対し、「予定通り7月中の起債を引き続き検討している」とコメントした。

(第4段落にソフトバンクのコメントを追加します)

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