[7日 ロイター] - 米国株式市場は下落して取引を終えた。新型コロナウイルスの国内新規感染者数が一段と増加したことを受け、利益確定売りが優勢となった。S&P総合500種<.SPX>が前日まで今年最長の続伸となっていた反動も出た。

米国内では大きく地域で感染者が大幅に増加している。ニューヨーク州のクオモ知事は7日、感染が再拡大しているデラウェア、カンザス、オクラホマ3州からの訪問者を新たに14日間の自主隔離の対象にすると発表した。

ベアードの市場ストラテジスト、マイケル・アントネッリ氏は「5日続伸後、新型ウイルスへの懸念と(クリーブランド地区連銀の)メスター総裁が景気回復に時間がかかると発言したことを受けて、やや押し戻された」と述べた。

メスター総裁は7日、新型コロナ感染が全国的に再拡大していることで消費者は一段と慎重になっているとし、米経済が感染拡大による危機から完全に回復できるよう、政府は一段の財政刺激策を実施する必要があるとの考えを示した。

米国株はこのところ上昇が続き、前日にはS&P500が5営業日続伸を記録。国内感染は急増しているが、相次ぐ好調な経済指標が景気回復期待を後押しした。

ナスダック総合<.IXIC>はこの日も日中の最高値を更新。マイナス圏で引けたが、取引時間の大半はプラスで推移した。

投資顧問会社アラン・B・ランツ・アンド・アソシエーツのアラン・ランツ社長は、多少の後退は健全だとし、「3月安値からの信じ難い反発を受けて、下降局面では利食いやボラティリティーが高まるだろう」と見通した。

個別株ではウォルマート<WMT.N>が6.8%高。アマゾン・ドット・コム<AMZN.O>のプライムサービスに対抗する会員制プログラムに関する報道を受けた。

バイオ医薬のノババックス<NVAX.O>は31.6%急騰。新型コロナワクチンの臨床試験や実用化、製造を支援するため、米政府が16億ドルの資金を提供する。

ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を2.73対1の比率で上回った。ナスダックでは2.63対1で値下がり銘柄数が多かった。

米取引所の合算出来高は104億4000万株。直近20営業日の平均は125億8000万株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 25890.1 -396.85 -1.51 26172. 26174. 25866. <.DJI>

8 01 93 58

前営業日終値 26287.0

3

ナスダック総合 10343.8 -89.76 -0.86 10412. 10518. 10337. <.IXIC>

9 46 98 98

前営業日終値 10433.6

5

S&P総合500種 3145.32 -34.40 -1.08 3166.4 3184.1 3142.9 <.SPX>

4 5 3

前営業日終値 3179.72

ダウ輸送株20種 9278.61 -108.33 -1.15 <.DJT>

ダウ公共株15種 775.59 -3.44 -0.44 <.DJU>

フィラデルフィア半導体 2019.77 -27.04 -1.32 <.SOX>

VIX指数 29.35 +1.41 +5.05 <.VIX>

S&P一般消費財 1089.49 -19.11 -1.72 <.SPLRCD>

S&P素材 367.35 -0.06 -0.02 <.SPLRCM>

S&P工業 579.97 -11.47 -1.94 <.SPLRCI>

S&P主要消費財 613.74 +6.11 +1.01 <.SPLRCS>

S&P金融 381.12 -8.07 -2.07 <.SPSY>

S&P不動産 218.04 -3.55 -1.60 <.SPLRCR>

S&Pエネルギー 275.46 -9.05 -3.18 <.SPNY>

S&Pヘルスケア 1186.07 -10.27 -0.86 <.SPXHC>

S&P通信サービス 187.03 -0.70 -0.37 <.SPLRCL>

S&P情報技術 1864.78 -19.92 -1.06 <.SPLRCT>

S&P公益事業 289.43 -1.01 -0.35 <.SPLRCU>

NYSE出来高 9.72億株 <.AD.N>

シカゴ日経先物9月限 ドル建て 22455 - 85 大阪比 <0#NK:>

シカゴ日経先物9月限 円建て 22415 - 125 大阪比 <0#NIY:>